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PBRはなぜ「1.0」を割ったのか?。

いくつかの要因が重なっているとは思うが、「1.0」を割ったと言うことは「この会社の将来性を期待していない」ことに他ならないと思った。▲現にIR活動はあまりされていなかったし、スポットでの記事発信がメインで、しかも、その発信記事はバラバラでテーマにつながりがなかった。これでは、見る側からすると、わが社の将来像は分かりにくかっただろうと思った。

そこで、中期的な事業方針をまとめて、外部発信することにした。▲これからは、この中期方針に沿った記事を、実現できた時や、見えてきた時に、情報発信すればよい。そうすることで、情報発信のテーマにも統一性が生まれ、わが社の姿も見えてくるだろうと確信した。

 

幸い、各部門、各責任者は各々課題と目標を掲げて業務に積極的に取り組んでいたので「社内には、中期計画が既にある」状態だった。▲このため、私の役割は、それをつなげて見せることだった。▲前会社では、経営企画の勉強もやらせてもらっていたので、内心、自信はあった。しかし甘かった。技術や、製造の専門性に欠けていた自分にはきつかった。▲なぜならば、各部門責任者が持っている将来像がおぼろげなものであったからだ。▲それらを、一つ一つ紐解きながら、「現状認識」と「競合状態」「達成させるためのコア要件」「達成後に得られる効果」などを明らかにしていかなければならなかった。▲「暗黙値を形式値に変える」難しさを痛感した。

 

2008年6月、虎の門パストラルホテルで中期計画説明会を開催した。多くの記者とアナリストが集まった。▲私は、2001年に、この会社に来て、既に7年が経っていた。「やっとここまでこれたか・・・」と感慨深く会場を見つめていたことを思い出す。とにもかくにも当時の社長のパフォーマンスがすごかった。やっぱり社長の言葉は重く、書き物をはるかに超えた訴求力であった。▲結果は、多くの新聞で取り上げられたし、アナリストの方たちも会社を訪れ、計画の詳細に聞き入った。大成功であった。▲株価も順調に推移をしていった。

 

その後は、残念なことに、メインの取引先が大幅な在庫削減をしたり、リーマンショックによる株式市場全体の需給関係の崩れなどにより、効果は途切れてしまった。▲しかし、今、株価が復調してきている。また、長期金利も上がり始めている。財務責任者としては、ここで、もう一度「エクイティーファイナンス」の準備として、中期計画の見直し・発表を考えなければならない。

 

最後に申し加えなければならないが、私は「B/S志向」ではあるが、利益をおろそかにしたことはない。なぜならば「利益なしではキャシュフローは生まれない」からである。詳しくは、今、出版準備を進めている「経理の知られざる戦い」の中で述べたい。

 

■中期計画を策定したいとお考えの方、是非、ご連絡下さい。

お手伝いをさせて頂きます。