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中期計画の策定時に「陥りやすい誤り」

人は、「今日はダメだが、明日こそは・・・・」と思うことが多いようである。▲中期計画を策定する時も同じで、「今は業績が下っているが、来期からは好転すると考え、勇んで右肩上がりの業績目標線を描く」。▲この現象を「ホッケーステック曲線」症と呼ばれているようである。

 

勿論、高い目標を立てること自体は大変良いことである。ただ、注意しなければならないのは、それを、実現足り得るだけの「戦略性」と「経営資源」を持たなければならないということだ。▲これが無ければ、ただ単に「絵に描いたモチ」に過ぎないのである。▲言うは易しだが、実際はこれが大変難しい。

 

立てた目標を到達するための道がいくつもあるからだ。この中からベストの道を選ばなければならない。▲「一番近道だが大変険しいくリスクが大きい」「安全ではあるが遠回りしすぎて目標時間に間に合わない」「一般的な道だが、体力増強と装備を整えなければならない」・・・これらを、天候(外部環境)と、自分の体力(自社の強み・弱み)を、よ~く考えて決めなければならない。▲この試行錯誤の過程で、戦略性は生まれるのである。▲ただ、経営に100%の答えはないので、最後は、社長の決断で決めることになる。▲それだけ、社長の責任は重いのである。

 

ところで、私は、証券会社主催の「会社説明会」なるイベントによく参加するが、この中でも、「中期計画」の説明はどこでも、だいたい触れることになる。▲中期計画の策定側に居た自分には、戦略性の有無が良く見える。疑問は必ず質問することにしている。・・・すると「今日はアナリストみたいな質問を頂いた」なんて言われる。▲個人投資家を軽く見ていることに腹ただしさを感じる。個人投資家だってファンダメンタルな情報も見て決めているんだぞ・・と言いたくなる。▲ちょっと寄り道にそれたが、言いたいことは、中期計画には戦略性が不可欠であることを多くの経営者に申し上げたい。▲いくら聞いても、どうして、その目標値が達成できるのか分からないことがよくある。

 

また、戦略性を構築させるためには、必要な、分析と考察するプロセスがあることを忘れてはならない。これを十分にこなせるかどうかが、成否を分けることにつながる。▲また、充分すぎる議論も必要である。この議論が社内での共有意識となり、達成への力となる。▲決して、独りよがりで決めてはならない。

 

この成否を分ける策定プロセスについては、今、出版準備をしている「経理の知られざる戦い」の中で述べたい。▲また、策定に必要な議論については、同じ経営コンサルタントである㈱エディックス山本英夫先生もいらっしゃるので紹介も可能である。▲彼は感性論経営(道徳、経済、文化を三位一体で考える経営)を背景にした独自の経営スタイルを構築された方で、まったく新しい視点からの議論の普及に努められている。

 

■中期計画の策定や、見直しを考えておられる方は、是非、連絡下さい。お手伝いさせて頂きます。