投資ド素人の、財務マンが「考えた浅儚な予測」

年末に一大事が起きた

 私は、株式投資は全くの素人である。

財務マンであったので、自社株の価格形成については、いやと言うほど考えたが、株式投資は何も考えなかった。と言うより「しない」と決めていた。▲会社では財務体質改善に全力を注いできたが、余裕資金を投資に廻したことは一度もない。▲「皆が ( 事業で) 汗水たらして稼いだ金を減らしたら罰が当たる」その思いで「投資厳禁」を貫いて来た。

そんな自分が、今、パソコンの前で、ある会社の株価に釘付けになっている。▲好き嫌いではなく、止む無くそうしているのである。

この会社は、つい、最近「事業再編」を公表した。▲半年後には別の会社との株式交換がなされ、この会社は上場廃止となる予定である。▲株主にとっては一大事が起こった。▲このまま「株式交換」を待つ方が良いのか、それとも、即、売却した方が良いのか・・・そんな選択を迫られたのである。▲大会社はともかく、我々個人株主にとっては生活に係わる非常事態勃発である。そんな理由で朝からパソコンに釘づけになっている。

 

 成否を分ける株式交換比率を予測する。

 どちらが得策かは「株式交換比率」次第である。▲今年はダイエーとイオンとの間でも同様のことが起こった。そして、あの親しみあった「ダイエー」ブランドが消えることになった。▲また、三洋電機パナソニックもあった。▲この時の「株式交換比率」はどう決められたのか。

①市場価格平均法(概ね直近1ケ間の)

②DCF (ディスカウント・キャシュ・フロー)法

③類似会社批准法

など、幾つかの算定方法を使い、専門家のアドバイスを考慮して決めているようである。▲これは社会性のある妥当性ある方法だと思うが、私の意見はちょっと違っている。

確かに、両社ともに上場会社であり、基本的には「市場株価平均法」によって算出されることは妥当な方法だと思う。しかしながら、今の株価は、「利益水準」や「資産内容」「将来性」だけで決まっている訳ではないと思っている。その株式のもっている特殊性でも変わってくるはずである。たとえば

①浮動株式数・・・  浮動株が少なく、まとまった㈱式数では売れない、買えないことで、年金などの大口投資先が入れないなどの制約。

②資本系列・・・自由裁量の幅が狭く、事業方針や配当などへの制約。

などもあると思う。それでは、どうやってこのことを株価に反映させるかは、とても難しいことだと言わざるを得ない。自分流に計算はしてみたが、とても人様に言えるものではない。

ただ「1株当たりの純資産額」「1株当たりの利益」「平均株価」を参考にして考えてみるのも手だと思う。▲結果が見えたところで、また、ブログに書いてみたいと思う。

 

株価の動きを見ているとなんとなくわかること。

朝から、株価を見ていると、なんとなく、分かってきたことがある。前日に「事業再編」の公表があって、今日の前場ストップ高を付けた。その後はじりじり下げている。私は、この一瞬のストップ高で売り抜くことができた。▲でも、売り買いに不審な動きを感じるので、我々のようなド素人は係らない方が良いと思った。

私は、マカオにつれて行ってもらったことがある。ド素人で貧乏人の私が、初めて、カジノに参加した日であった。参加したゲームは投げられたサイコロの目より「大きい」か「小さいか」を当てると言った単純のものである。▲賭ける場に少しの時間があった。その後、皆が賭け終わった後にサイコロが投げられるのである。▲しばらくして、単純なことに気がついた。▲賭けた数の少ない方に、勝が回ってくることに。▲そう、オーナーにとって有利な方にサイコロの目が出る。また、勝ったユーザーが少ないほどそのユーザーの喜びも大きくなる。▲その方がゲームが盛り上がるのは当たり前である。そんな単純なことが分かった。▲私は、皆が賭け終わった最後の瞬間をぬって、少ない方に賭けた。▲私の手の中にあるチップは、ほんのちょっとだけ増えていった。▲しばらくするとキレイなお姉さんが横にきて『あっちにしろ』『こっちにしろ』と言う。▲「あ~、なるほどな」と思った。▲最終的に思ったことは『カジノとは怖いところ』だった。

パソコンで株価を追っている今、そんなことが思い出した。

 

最後に

ごめんなさい。何のお役にも立てなくて。私は、長年財務マンであったので、企業買収や、株価を算定する側にいた。そのことについては、今、準備を進めている「経理の知られざる戦い」の中で紹介したいと思っている。