僕のリベンジは完全セルフビルドで始まった。

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僕は、ログハウス作りにハーフビルドの形で参加した。▲結果は途中でギブアップする散々の目にあった。▲その悔しさを果たすリベンジのチャンスがやって来た。

それは、DIY雑誌「ドーパ ! 」に掲載された「庭に小屋を作ろう」と言う記事がきっかけとなった。▲『おおー、これだったら、僕でも作れる』・・・そう思えたのである。▲在来工法とは違って「ほぞ」や「みぞ」の加工もなく、ただ、ひたすらに釘で打ちつなげていく工法 (2×4)だった。▲幸い、ログの余り材が沢山あったことも、僕の背中を押した。

義理の息子2人に高い日当を払って手伝ってもらったが、大半は自分だけの一人作業だった。▲土木、大工、屋根葺き、板金、建具作成と、ほぼ全てを自分でこなした。▲それは、まるで、スーパー匠のごとくであった。

4.5畳という小さな建物つくりは、いろんな物語を生んだ。

 (1) 建具作りは難しかった。▲ガラスをはめる溝掘りはとても繊細であり、自分では、どうしても加工ができなかった。▲袋井にある指物師「建光」さんに、材を抱えて『ここに溝を掘ってくれませんか~』と飛び込んだ。▲初対面であったにも拘わらず、なんと、特大のヒノキ風呂の製作の手を止めて、僕に半日も付き合ってくれた。▲感謝感激の場面だった。

(2) 山荘のガス検針のおじさんが言う『ちょっとづつだがすすんでいるねぇ~、どこが進んだか探すのがとても楽しみだょ。応援しているっから、頑張って ! 』▲思わぬところで、僕を応援してくれている人がいた。

(3) どうも、おちつかないなぁ~。そう思い水平器を床に置いたら『おーぉ、傾いているぅ~』▲この小屋は束石の上に置いただけのもの。強風で家全体が動いたのである。▲決死の覚悟で床下にもぐり、車のパンク修理用のジャッキで家を持ち上げた。▲あたり前のごとくジャッキは壊れて使い物にならなくなった。

こんなこと、上げたら、キリがないほど、沢山の失敗談がある。▲それでも、小屋は立派に完成した。

この出来栄えに、村の人は、私のことを「大工さん」と呼ぶようになった。