疲れたら、一呼吸入れてから登った方が早いに決まっている。

 第二章 戦いに向けて体制を整える。-余裕がなければ改革は望めない。

 

2.「一時休戦」をしてでも、ドタバタの真因を突き止める。

 仕事がうまく廻っていない部署は、やらなければならないことが山積みされており、そのことを経営トップや回りの部署からせかされて、ドタバタしていることが多い。▲良い仕事をするためには、多少の余裕があり、じっくり考える時間がなければ、いつまでたっても、「後追い仕事」から抜け出せない。▲このような場合は、回りからの苦情に耳をふさいで、ドタバタの原因をじっくり考えてみることです。

 思い当たる原因を挙げていくと、自分たちに否があるものが沢山出てきます。が、中には、「自分たちではどうすることもできない問題」も出てきたりします。意外とこれが芯の問題だったりすることがあるのです。

にも拘らず、経営トップや回りの部署から苦情ばかり言われていると、いつしか自分たちの「能力不足」と感じるようになり、「全ての否は我にあり」と思い込んでしまうことがあるのです。そして、無理してでも、この問題を何とかしようと頑張ったりするものです。

その結果、「できないこと」に大事な力を使い切ってしまい、本来やらなければならないことができなくなり、新たな問題が積み重なってきたりします。

そう「問題のスパイラル」に陥っているのです。

この状態から抜け出すためには、言うべきことを言ってでも、「一時、休戦」を申し出ることが必要になってきます。▲ “疲れたら、一呼吸して、次の手立てを考え、再び登り始める方が、早く頂上に着つけるに決まっている"

 しかし、いざ言おうとすると『こんなこと言っても、自分たちが悪い。そういわれるのは分かっているさ!』と思い、なかなか言えないものである。▲しかし、ここは、思い切って言うべきである。▲『自分たちの悪いところは、いつまでに、このようにしていく』と宣言し、▲『その他の部分はこうして欲しい』としっかり言うべきである。▲どうしても、いえない場合は、経営コンサルなどの外部の人間や、監査役監査法人の口を借りて、発信するのも良いでしょう。

 私は、赴任そうそうであり、「何でも他人ごととして許してもらえる」そんな雰囲気の中にいたので、これをうまく利用して、「根本的な問題」を感じたままに伝えさせてもらった。

 その時の様子を紹介させて頂きますので、参考にして頂ければと思います。

 

~~~次回の投稿に続く~~~