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この恐るべし「立ちっぱなし会議体」

第二章 戦いに向けて体制を整える。-余裕がなければ改革は望めない。

 2.「一時休戦」をしてでも、ドタバタの真因を突き止める

 

~~~前の投稿からの続き~~~

私は、赴任そうそうであり、「何でも他人ごととして許してもらえる」。そんな雰囲気の中にいたので、これをうまく利用して、「根本的な問題」を感じたままに伝えさせてもらった。その時の様子を紹介させて頂きますので、参考にして頂ければと思います。

  ちょうど、この頃、会社は、過っての「事業ドメイン)拡大戦略」から「集中と選択」へと移り替わっており、このシフトを確実に実行させるために三つの会議体が設けられていた。それは、「R21と言う利益改革」「業務改革」「損益分岐点改革」と言う会議であった。▲そして、この三つの会議体には、毎月「社長点検」と言うものがあり、全部門長から、社長に、その月の実績報告がなされ、不足や間違った取り組みについては、その場で、社長から厳しい指摘がなされる。これは「社長指達」と呼ばれ、絶対無垢な指示として全社員に徹底された。▲まさに、膨張しきった体から、元の引き締まった体へ引き戻すための構造改革を不退転の決意で実行している姿であり、それに強く感銘させられた。

  ただ、この運営方法が随分変わっていた。▲会議室の壁には報告する資料が所狭しと貼られる。その資料の前に、各担当部門長が立ち、真中に社長だけがドカッと座る。報告が始るや否や、間をいれず、社長の厳しい指摘が乱れ飛ぶ。それも大声で。褒めることなどない。間違いだけを指摘するといった極めて効率的な運営である。▲こんな重苦しい雰囲気が、優に二時間を越える。▲終わった後は足腰がガタガタになる。▲気力も体力も必要とされる会議であった。

  実は、この恐るべし運営方法は計算尽くされたものであった。

  1. 社長だけが座り、あとの全員は立ったまま報告する。これほど上下関係をはっきりさせる形はない。旧態以前の形ではあるが、慣れきった膨張感性を元に戻すためには、よほど強いトップダウンの姿勢が必要と考えた末の形であった。
  2. それに、立ったままでは疲れるので、自然と不必要な報告がなくなってくるはずと思ったからである。
  3. また、壁に貼られた資料は、社長のペースで報告をさせるためのものである。不必要な説明をしていると、急に前の資料に飛んで議論をしたり、後戻りして議論したりと、社長の意のままに進められるのである。プロジェクターを使っての報告では、こうはいかない。『あっ、ちょっと待って、前のページに戻って』『それじゃない。もう少し前だよ』『いや違うな、後ろだったかな』こんなことしてたら、『もう、いいや!』なんてことになって、ペースは報告側に移ってしまう。
  4. 資料はエクセルで作られた表計算のものが多かった。これはアバウトな会話を許さないとの意思表示である。全てが計算され尽くしていないといけないのだ。私のようなパワーポイント志向で、大きな流れだけを承認してもらう形は許されなかったのである。 

ちょっと、話が横道にそれてしまいましたが、この頃、いかに、構造転換に必死に取り

~~~次の投稿に続く~~~