心に響く経営理念

 

中村英勝さんの「経営理念」の投稿を拝見させて頂きました。社員の心を一つにするために、経営理念が大切であることは、まったく同感です。
ただ、「心に響く理念」を作るのは大変難しいですね。▲よく、見かけるものは、箇条書きにして、5つぐらいの文章にすることが多いようですが、これだと、ちょっと、覚えられないですね。▲折角、作っても、覚えられないようでは、何の役にも立たないものになっちゃいます。

僕は、経営に必要なものは3つだと思っています。▲「社会性のある仕事」、「人(従業員も含めて)を大事にする」、「本業を極める」ことだと思います。▲これが、企業の継続的成長を実現させる条件だと思うのです。▲そして、このことを短い言葉でピシっと決める。▲それがいいと思うのです。

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例えば、シャープ、永谷園ヤマハ発動機は好きですね。▲シャープは「二意専心・誠意と創意」を掲げる。そして、その下に添え書きがしてある。(この二意に溢れる仕事こそ、人々に心からの満足と喜びをもたらし、真に社会の貢献となる)▲どうだろう、私の思う3つの条件をしっかり入れ込んでいる。▲それに、短い。▲これなら、いつまでも心に残る。

永谷園は「味ひとすじ」・・・何とも、短く、単刀直入に入ってくる。▲「本業を極めろ」と言っていることはすぐに分かる。▲文字にはないが、これだけ味に拘るのだから、それを食べてくれる人達に喜んでもらえないはずがない。人が喜んでくれると言うことは、味を通して人々に幸せを届けると言うことになる。これこそ、社会に貢献できる仕事ではないか。▲勿論、仕事に没頭する者を会社が大事にすることは当たり前である。

ヤマ発は、「感動創造企業」・・・僕は、これが大好きである。▲まず、お客さんに届けるのは製品ではなく、感動だと言っている。▲素晴らしいではないか。いつまでも心に浸みる。▲それに、生半可なやり方では感動は創造できない。マニアをうならせるようなものを作らなければならない。▲よって仕事に誠心誠意を突き込むことになる。▲その決意を促しているのである。

こんな、素晴らしい「経営理念」を作って欲しい。
そう、願って、投稿いたしました。

 
Katsumi Ooishi
 
静岡県袋井市 ( 経営コンサル・ボランティア )