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IFARSも知らないようでは、M&Aはできない。

鴻海によるシャープの買収が話題となっている。・・・こんな書き出しを考えていたら、今度は東芝事業売却の話が出てきた。 サンヨーがなくなり、シャープがそれに続き、今度は東芝が・・・。 「東芝よ、お前もか ! 」って感じである。 本当に、電機業界は、M&Aの嵐が吹きまくっている。 そこで、今回はM&Aについて、述べてみよう。

 

M&Aをする時、その買収額をどうするかがとても難しい。その企業をいくらで、買収するかは、その買収する会社の踏み込み次第で、いくらでも、かわる。

 勿論、出発点は、買収される会社の財務状態や、将来の稼ぎ具合で決まるが、その額はあってないようなものである。だって、将来の稼ぎなんてものは分からないのだから。 ▲それでも、各企業は、少しでも有利にことを運ぼうと、必死に買収額を計算する。 ▲こんなに不明確な額を、取って付けたような計算式ではじき、相手と丁々発止の交渉をするのは馬鹿らしいと思うが、なぜか、こちらの言い分が通ると嬉しいから不思議なものだ。

 ところが、厄介なのは、無知な相手と交渉することである。自分の現在価値も知らず、最初から「えぃー、やー」って決めるやつがいる。 スタートラインにも立てない何ともみすぼらしい輩である。 そうでなくても、複雑な額を交渉しようとしているのに、スタートラインがどこかも見えない輩たちと交渉するのは、本当に、煩わしいものである。 ▲そんな輩に、物が言いたくて、今、この投稿を書いている。

 

買収額は、まず、現在価値である「純資産額」から出発することが普通である。ところが、この純資産額は、昔と、今では、様代わりになっている。 ▲日本の貸借対照表は、過大資産と過少負債が問題とになり、世界から相手にされなくなっていた。 ▲それを是正するために、2000年から、「IFARS (International Financial Reporting Standard ) 」に近づけるための改定が行われてきた。 これなくして、今や、企業の現在価値を把握することは不可能である。 ▲そこで、M&Aに携わっている方に問う。貴方は、次の科目や会計基準が分かりますか ? 。・・・・・・「時価会計」「低価法」「減損会計」「税効果会計」「減価償却不足額」、「退職給付会計」「資産除去債務」「偶発債務とそれに係る各種引当金」「事業リスクの表示」・・・・もし、これが、分からなかったら、貴方は、M&Aに関わる価値がないことを自覚して下さい。 もし、貴方が、その分野の人間だったら、さっさと、交渉は専門家に任せて欲しい。 あっっ、街の税理士や、昔の経理マンではダメですよ。世界基準を理解している会計事務所か、証券会社のプロに任せて下さい。 

 

ここまでは、基本中の基本だ。 M&Aはこれからが本番だ。 だけど、ここからが複雑である。 とても、一辺倒な方法ではないのである。 だから、この先は、私が経験してきた数久の実例もとに説明していく。 久々に「経理の知らざれる戦い」の復活である。 どうぞ、臨調感あふれる実話を楽しんで下さい。続きは、明日に廻すことにする。