中小企業政策に勝機を見た。

■経営コンサル便り(その11)
今日は、国の経済産業省の主催する中小企業政策を聞きにきている。
縁にあって、私は、「中小企業向けの支援事業」の提案依頼を受けた。
それをきっかけに、中小企業白書を紐解いたり、国の政策を調べたりした。
驚いたことに、我々、経営コンサル仲間が感じていたことと、国がしようとしていたことが、全く一致した。 「さすが、国は、よくみているなー」と感心した。
 しかし、残念なことに、複雑である。
折角、各種の補助金や支援策を用意して、その施策浸透を企てしているのに、これだけ複雑じゃあ~「手も足も出せんぞ!」と言った具合に、まこと複雑で難し過ぎる。
 私は、仕事がら、解説書を最後まで読み切った。
何じゅうページもある資料を一つ一つ紐解いていく。しかも、専門用語も出てくるし、特殊な知識も必要になる。 おそらく、専門家でも、これを的確に指導することは至難の技であろう。 その証拠に、本日の説明者も、どこか たどたどしかった。
 そこで、気が付いた。 「これなら、勝負できるぞ!」と・・・・。

ところで、どんな内容かというと・・・・。
以前は「工場改善」、「品質向上」、「5S」とか個別テーマの相談ことが多かったが、今や、「販路拡大」や「M&A」といった売上確保の依頼が大半である。 これは、国内市場が斜陽化し、必要量としての仕事が確保できなくなっている証拠である。 そう、生産効率や信頼性確保だけでは、もう企業存続できない状況までに至っているのではないだろうか。
 こうなると、もう、小手先の対策では、すまなくなってきた。 企業の本質まで遡って、いろいろ考えなくてはならなくなっている。

「この事業領域でのKFSはなんだろうか?」
「セグメントした市場の将来性はあるのだろうか?」
「現状のコアコンピタンスでコンペチターに勝てるのだろうか?」
差別化戦略を打てるだけの力があるのだろうか?」

と、いった具合である。 こんなこと、中小企業の親父さんは考えたことなかっただろうと思う。 それが、ここにきて、ヒシヒシと感じているのが実態であろう。
国の政策も、ここのところに焦点を当て始めたのである。 大手企業を頂点とする護衛船団から、自立型へと舵が切られたのである。

ここに、僕の出番がある。
町の税理士や、地場信金では できない「事業スキーム」や「経営戦略」の必要性が増した。
これなら、私の得意分野であり、充分勝算がある。
そう、思えたのである。

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