前回からのつづき
ところが、ところが~、ですよ。
このクライアントさんの持っている強みを守るためには、契約書だけでは足らないのです。 「特許」や、「実用新案権」「商標登録」「ライセンス契約」などと、合わせて考えないと実現できなと思ったのです。 ここから悩みがはじまったのです。
私の得意分野は経営ですので、いわばコーディネイトしかできないのです。法律の実務などは到底無理なこと。 そこで、県の産業振興財団まで出かけて行って相談してみたのです。 そしたら、同じビルの1階に、静岡県発名協会があるというのではないか。 早速、相談したら、快く承諾してくれた。
当日は、2名の専門家がクライアントさんを訪れてくれた。 そこで、経営の立場から守るべき製品と技術について説明をし、その具体的な方法をお教え頂いた。 とても要領よく実務的な回答を頂くことができた。 それを頭に入れて、契約書の原案を作成した。 我ながらよくできたと感心している。 これほど、経営戦略を入れ込んだものは他にはないだろうと自負している。
ところが、ところが、ですよ。
法律的な側面からみたら、ひょっとしたら手放しで喜べるものでもないかもしれない。
法に抵触することがあるかも知れない。だって、私は、法律専門家ではないので。
ならば、弁護士に確認して貰おうかと考えたが、相談料が高すぎる。 創業間もない中小企業には負担が重い。 どうしょう。 また、新たな悩みが出た。
そこで、思い出したのが、公証人役場の先生。 たった1度しかお会いしていないのに、ドア開けた途端、久し気に話かけてきてくれた。 おそらく、白髪姿が共通で、印象に残っていたのだろう。 話はトントン拍子で進み、全面協力してくれることになつた。
このように、一つの案件に4人の専門家が協力して答えを出すことができた。しかも、この間のコンサルフィーは1人分だけ、しかも、全て国からの補助金で賄った。
こんな、コーディネイト力も、コンサルにとっては大きな力である。 今回は外部の専門家同志がうまく連携して成し得たが、ベストブレーン浜松はワンステップコンサルティングを実施できるコンサルグループなのである。
かくして、今日、クライアントさんに、最終の契約書をお渡しできることになりました。
このように、いろいろなことを聞き出し、それを整理し、一つの答えを導き出す。
それが、私たちのコンサル手法です。 ご相談ごとがありましたら、下記連絡先までお知らせください。誠心誠意をもって対応させて頂きます。