サラリーマンに贈る応援歌

岐路は突然やってくる。

資本の論理とは、恐ろしいものである。

ある日、突然、自分の人生が大きな岐路に立たせれるようなことが起こる。

貴方が、もし、他社に、出向や移籍しなければならないようなことが起こったら、どうしますか?。

その時の気の持ちようについては、12-16の「出向?・・・いいじゃないか、やってやろうじゃないか  ! 」の中でも書きましたが、▲そう心配することでもない。むしろ、これからの飛躍するためのスタートラインに立ったと思えばいい。▲ただ、苦しいことは沢山やってくるので、成功する前にへこたれててはいけない。▲そのために、出向先に赴任したら、できるだけ早い時期に「やらなければならないこと」がある。

そのことを、経験者として、ちょっとばかりのアドバイスをさせて貰らう。

 

強い心の「支え」を持つこと 

まず、苦しいことに、負けないだけの、強い心の「支え」を持つことである。▲それには「生活のため」「家族のため」とか歯を食いしばるようなものもあると思うが、これでは、余計苦しくなってしまう。▲マズローの言う「欲求の5段階説」の中にある最上級の欲求を支えとすることが良いと思う。

私は、自己実現を支えとした。「自分は〇〇〇(前の会社名)マンである」これを支えとした。▲ようは、この会社とは一味違った味をもった人間だぞ・・・と言うことを誇りにしたのである。

そのため、私の内ポケットには、いつも「〇〇〇バリュー」なるものを持っていた。▲これは、前の会社で「優秀」とされる社員を何人か集め、彼らの行動や思考パターンを調べ、そこから、共通したものを浮かびあがらせたものである。▲この行動と思考パターンを全社員が共有すれば会社の価値は飛躍的に上がると、考えて作られたものである。▲たとえば・・・「目標や行動計画を考える時には、常に世界トップレベルの視点で考える」と、言った具合で、こんなことが沢山書かれているのである。

 苦しいこや、悩むことは当然沢山やってくる。▲私は、そのたびにトイレに駆け込み、内ポケットのメモを読み返し「うん、決して間違っていない、挫けるんじゃない !、頑張れ !」って、カツを入れたものである。▲お陰で、トイレから出てくる私は、いつも「すっきり」した気持ちで出てくることができた。・・・?

貴方も、内ポケットにいれるものを、今からでも遅くはない、すぐ用意することを勧めたい。

 

 出向先で素晴らしいことを見つけること

 どんな会社でも、素晴らしいことはあるはずです。前の会社にも負けないようなことが、探せば、きっとあるはず。これを早く見つけることです。▲これが見つかると「こんな素晴らしい会社で働けるなんて自分は幸せ者だ ! 」と、不思議に思えてくるものです。▲後の悪いところは「自分が変えてやるぞ ! 」って思えばいい。

私は、早い段階で「優秀な人材」を見つけることができた。▲この人達と一緒に仕事ができるなら・・・と思えるようになってきた。数は少ないがいるんです。それも、前の会社とは異なったキャラの人が、それが、何とも新鮮に感じたのです。▲前の会社では、周りは、虎視眈々と昇進を狙っているようなギラギラしている奴らばっかりだった。それが、この会社の中に、「全体を考え、上に屈っせず、下に親身になって考えることができる。しかも、過激ではなく、しっかりした考えで、さとすような口調で回りを包み込んでしまうような人」が。

これが、私の支えとなったのです。あなたも、人ではなくてもいい、なんでもいいから、前の会社ではなかった素晴らしいものを見つけて下さい。きっと大きな支えとなるはずです。

 

いざと言時の覚悟を決めること。

 出向とは、そう卑下することもないが、生易しいものではない。▲いざとなった時の覚悟も決めることが大事である。▲この覚悟が、「土俵の俵に片足が、のった時に最後の力になる」のです。▲あやふやの態度では成功を呼び寄せることはできないことを肝に命じて欲しい。

 私は「この会社で、お役に立てなくなった時は、潔く身を引く」・・・と決めていた。お陰で、いつも、片足が俵にかかり放なしであったが、何とか持ちこたえることができた。