フォローアップ診断を実施しました。https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/o-katsumi/20231110/20231110112509.jpg

 

  1. 企  業: プレス・溶接部品メ-カ-
  2. 実施期間: 9月~10月 計3回
  3. 診断内容: 3年前に「中期経営計画策定」のお手伝いをさせて頂きました。

今回は、それから2年目の決算期が終了しましたので、計画が順調に推移しているかを診断させて頂きました。

 

🔷具体的な診断内容

・今までの経緯と当フォローアップ診断で明らかにすべき事項

・拡販状況を見る

・損益状況を見る

・生産性を見る

・資金状況を見る

・アクションプランの進捗を見る

・ローカルベンチマークを見る

PPM(Product Portfolio Management)による収益改善効果を見る

・将来に向けた提案

結果はとても良好でした。

私達は沢山の企業さんを見てきましたが、今、浜松地区では自動車関連企業さんの多くが経営難で悩んでいます。その中で元気に活動されている姿は、私達支援機関は勿論のこと「ものづくりの街浜松」の地域に対しても、とても元気を与えてくれています。

 

🔷元気な秘訣は何か?

それは、社長さんの取り組み姿勢にあります。 「想いを 行動に移し 形にする」そんな姿勢が素晴らしい。

・想い・・・取引先さまの困りごとを解決する。それを一心に考える。

・行動に移す・・・自社の持っている技術、知見、設備、管理ノウハウの全てを使って考える。今までやったことのないこともトライする。そして後悔のない質を究める。

・形にする・・・共に繁栄することを基本とする。一方の繁栄だけではない。 中小企業の特質を考えた形を考える。大手がよく言う ”べき論” ではない。 地に足が付いた答えを出す。

 

🔷事務所に入ると元気が見える

トントンと階段を上がって、事務所のドアを開ける。 するとそこにショーケースがある。 覗けば、沢山の複雑形状部品が所狭しと並んでいる。 これすべてプレスで作ったと言う。 一枚の鉄板からこんな形ができるとは全く不思議に思う。 その部品の一つひとつに社長さんの想いが詰まっている。 素人の私に熱心に教えてくれる。 「この深絞り成型は、西部地区でやれるプレス屋さんはないと思う」「そりゃ凄い」「今はアルミでトライしている。あとちょっとまできた」「コストは工程が少なくなった分だけ型費が安くなる。ここんとこをお客さんに分かってもらいたいがなかなか難しい。 その分も安くしろと言う。 双方あゆみ寄りができればもっと広がるのになぁ~」・・・と、熱弁はいつまでも続く

 

 

4.BBHならではの活動

このフォローアップ診断は、県信用保証協会さんからの依頼で対応したものです。それにメインバンクさんも加わって頂き、三社の意見を頂きながら進めました。 三社が連携してより良い企業さんのサポートができればと思っています。 こんなことも対応できるところが私達の強みです。

 

 

  1. さいごに

この素晴らしい企業さんに興味がある方はご連絡ください。

紹介させて頂きます。

その他にも記事が沢山あります。

こちらも、ご覧ください。

2023年度 - your-bestbrain ページ!

経営力向上のために何をなすべきか?

前回に続いて、より良い提案をするための「5つのこだわり」の2つ目のこだわりを紹介する。コンサルタントとしても、会社員としても大事な視点であるので、心に留めて置いて欲しい。

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 私がいた会社はトップがよく代わった。

大手自動車会社のグループ会社であったから、中核会社の事情も加わり交代が多かった。 新しくきたトップは必ずと言っていいほど、従業員の中からキーパーソンからヒャリングを行った。 会社の現状を把握して、自分の路線を引くためである。

 しばらくすると、ヒャリング結果をまとめて「当社の課題はこれだ」と発表する。私がいた間に同じ光景が3度あった。 驚くことに、この3度とも同じことを言った。 「時間かけて分析した結果がこれかよ!」・・・と思った。 つまり、この3代のトップは何もしてこなかったことになる。

 

トップが変わっても会社は変わらない。典型的な事象だ! 変わるたびに施策がリセットされ、また、同じことをやり始める。 4~5年過ぎると「はい次!」と交代になる。

 

あっ、言っときますが、私が担当した経理財務は変わりましたよ。出向した時は「何もしない経理財務」と言われていたが、5年間でみごと「経営の中枢機構」に引上げましたよ。詳しくはまた別の機会で紹介したいと思いますが、話を元に戻したいと思います。

 

会社退職後のコンサル業の中でも同じことに遭遇している。それも、何度も遭遇する。 大手企業と違ってトップが何度も代わるということはないが、会社の課題は?・・・と問うと、帰ってくる答えは「もう何年も同じ」という言葉から始まる。 そんな会社に多いのが下のような事象だ。

 

夢は語るが、計画を語らない

 (夢に近づく道のりが示されていないので、いつまで経っても夢のまゝ)

たくさんのスローガンがあっちこっちに貼ってある。

 (言っても、いっても変わらないので、次からつぎへとスローガンを増やす)

「昔はなぁ~」とよく言う。

  (変化の多い時代、昔流では人は動かない)

 ・「あれやれ、これやれ」と怒涛の如くハッパをかける。

 (声の大きさで人が動くのではない。プロセスが分らいでは右往左往するばかり)

 

・・・書き出したらキリがない。 いずれも夢に近づけない会社の特徴である。

なぜ、こんなことが起こるのか?

その答えが、冒頭の図である。

 

ポイントは、PDCAを回せる環境を作ることです。それには大事なことが2つあります。

①誰もが納得する計画作り

納得しなかったら人は動かない。勿論、人はいくつもの考えを持つもの。それを説得するための情報提供もしなければならない。 会社にとって、いいことも、悪いことも全てを見せることが必要になる。

②計画とアクションプランを作成すること。

計画とは、目的地、道のり、そこまでたどり着くことができる準備と道具建てを示すことです。 アクションプランとは、目的地まで行く過程で、待ち受けるの壁にどんなものがあり、それを、いつまでに、どう乗り越えるのかをスケジューリングすることです。

 

これなくして、貴方の会社は、いつまでも同じところをグルグル回る羽目となる。

 だから私達コンサルタントは、、計画を作るために徹底的に議論します。 この過程で、クライアントさんには厳しいことも言いますし、社長さんにいい加減な妥協をしたりしません。とにかくしっこく食い下がり議論をしていきます。

 この前なんかは「すべて否定されちゃぁやってられん!」と怒り出す社長さんもいました。 これは敢えて反対のことを言い、それを理論的に返せるかを見る私の手法なのです。 もちろん、社長さんの態度も想定内のこと。ここで諦めません。

私達は、アマノジャクでもあり、粘着質(友からよく言われる)でもあるのです。

とにかく、いいことも、悪いことも乗り越えて作った計画ほど納得感が得られるものはないと思っています。

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 こんなこともあるのですよ!

 クライアントさんに「事業計画を見せて下さい」とお願いし、持ってきた事業計画を見て『ブールタスお前もか?』と思わず息を呑む。

 そこにはギッシリ数字が並んでる。 いくら見ても施策が見えてこない。 こんなに悪いのに、ある日を境に、どんどん良くなる数字が並んでいる。 そう、「今日はダメでも明日はよくなる」と希望的観測の数字の羅列。大前研一氏がいう「ホッケー曲線」というものだ。

 我々の苦労はここから始まる。

・まず、現状のまま行くと、経営はどうなるかを予測する。

・ありたい目標値と比べ、ギャップの大きさを見る。

・次に、そのギャップをどう埋めていくかを考える。 一般論ではなく、「市場動向」「競合他社の動き」「自社の力」を見ながら、その会社に最も合ったものを描く。

・そうは言っても、描いた道のりは、山あり、谷ありのいばらの道となることが多い。それをどう乗り越えていくかを考え、時間軸を加えてスケジューリングする。

・・・と、まー、こんな手順でやっていく訳だが、読者の方は「まーなんてメンドクサイことを!」と思われることでしょう。 そう心配することはありません。経営者の貴方の頭の中にはオポロゲながらあるはずです。 それを人に分り易く紙に書くことができないだけです。 我々が、うまく、引き出して見せます。

 

さーこれで、PDCAを回せる環境ができた訳です。あとはKPT手法などを使って、実施したことを振り返りながらローリングプランを作っていけばいいのです。 夢に近づくためにはこれしかありません。我々はこれに拘ります。

 

この流れは、サラリーマン個人の目標管理でも全く同じであります。自分流でこのストリーづけできると「奴はできる!」と評価されるのは間違いない。

 

話は長くなりましたが、より良い提案をするための5つのこだわりは、まだまだ続きます。 3つ目のこだわりは・・・・・・・。

 

 

 

より良い提案をするための「5つのこだわり」

久しぶりの投稿である。

何社か並行して支援をしていると、いろんなことが頭に残り、その会社に切り替えるのに時間がかかる。 なにしろ、一つ会社のことを考えると、朝も、昼も、夜も、ずーと、その会社のことだけを考える。 そうしないと、その会社の社長さん以上のことは浮かんでこない。 そんな生活が4ケ月続いた。 今、その区切りがついた。 で、投稿することにした。

 

私達は、静岡県西部地区でNOワンのコンサルファームになることを合言葉に頑張っている。 それが少しづつ見えてきた。

ポイントは「他のコンサルタントでは出来ないことをやる!」と言うこと。  今から、その極意を5つ申し上げる。 コンサルタントは勿論であるが、会社でも、サラリーマンで同じだと思うので是非活用して欲しい。

 

1.チームコンサルティング

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 課題とは、幾つもの問題が重なっていることがある。 それを、闇雲にカエル叩きしても成果は出てこないものだ。 真因を見つけ出し、それに照準を合わせて力いっぱい叩く必要がある。 経営資源(リソーセス)に限度がある中小企業ではなおさらである。

一人で2つの眼でみるよりも、4つ、6つと多くの眼で見ると違ったものが見えてくる。 だから、まずは、個の力を過信するよりも、志を同じくするもので、協力し合って、共に考えることを勧める。

 ところが、人が増えると、それなりに大変である。

我々は意志統一に多くの時間をかける。拘りの塊みたいな専門家同士だから、それはまー大変である。 だけど、そう心配することはない。 的を得た発言をする人には賛同者も集まる。 時間が経つにつれて答えはまとまってくるものである。

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 サラリーマンの人も同じである。 私は現役時代は、部下からよく言われたものだ。 「うちの会社はパワーゲームだから、ここは、ガッ―ンとやって下さい!」

・・・そうは言っても、私は外から来た人間だから、パワーでは勝てない。 そこで、まともな発言をする人に賛意を送り、寄り添うことで、一人づつ仲間を増やしていった。 その甲斐があって半分の人は私についてきてくれた。 なのでやり方はいくらでもあると思う。 貴方にあったやり方を考え、チーム編成をやってみて下さい。

 

 ところで、冒頭で、「社長さんの言う課題を解決しても・・・」と言いましたが、そのことに、ちょっと触れてみたいと思います。

 

「売上が減った。増やせば利益も何とかなる。」と、営業に怒涛のごとくハッパをかける社長さんがいた。いろいろ調べると、利益の出ない品物を死に物狂いで売りに出ている。 季節変動の波が原因なのに売れる時期だけに力を入れている。だから売れる時期に合わせて固定費も増加し、繁閑のギャップがますます大きくなってきている。 生産性を考えないから製造現場では忙しくなるとほとに、ますますムダが大きくなっている。・・・こんな姿を私達は沢山見てきました。 経営はバランスと言われる由縁です。 そんなことを紐解きながら社長さんに意見具申している。

 

2つ目のこだわりは・・・・

 

「広げて絞り込む」これが我々のコンサル手法

私達のコンサルタント集団では「チームコンサルティング」を強みとしております。 今日はそんな裏舞台を紹介したいと思います。

 

オファーを頂きますと、まずは、専任の者が企業様を訪問して、ご要望をしっかりお聞きします。 その上で最適メンバーを選出し、コンサルティングの方法を議論しあいます。 ここが、他の個人専門家とは違ったところになります。

 

実は、正直言いますと、ここが大変難しいのです。

なにしろ、各分野で活躍している専門家どうしがぶつかり合って議論するのですから、議論はドンドン広がってきますし、突然、各論をぶつけてくる者もいますし、とにかく大変です。 でもそこは、さすがにプロ、一番優れた考えに集約されていくのです。 白熱していた議論も時間が経つにつれて次第に治まってきます。 こうして答えを導き出します。

 と言うように、ここまで来るのに一苦労ですが、このことがとても良い結果を生むのです。 なにしろ、企業様が抱えている課題を複数の専門家が多面的に捉え、その解決方法を探っていくのですから、企業様からどんな要望が出ても、だいたいは対応できるわけです。

 

そう、私達のコンサル手法は「広げて絞り込む」です。

 

ここに、私達は、他のコンサルタントにはない「実践的で実現性の高い提案」ができる価値を見つけ出しているのです。

 

文責 大石勝美

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えっ!、こんな会社が「Tir1」になった。

地元の商工会議所に「経営発達支援計画」が国に認定されました。この中で伴走型支援として我々のベストブレーン浜松がお手伝いすることになりました。

先日、その1回目の企業訪問がありました。

そして、思いました。

中小企業はなくてはならないことを。

「こんな仕事、大手はやらんよなー」と、改めて感じました。

でも、こんな仕事をやって大手を支えているのです。

中小企業が活きていく道は・・・・「人が出来ないことをやる!」か「人がやらないことをやる!」 きれいごとばかりでは生きていけません。 この方針で大手企業のTir1になった会社を幾つも知っています。

そんなことを、この「ものづくりドック」で伝えていきます。

 

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コロナなんて関係ない。

田舎つれづれ日記
3月、4月はコロナウイルス対策のため家で仕事をする機会がめっきり増えてしまった。 これじゃあー、糖尿病には良くないと山に行った。 ここに来るとやることがいっぱいある。 昨年の夏にマムシと戦った時に、とぐろを巻いていたところを垣根ごとツルハシで思い切りバシッとやった。 マムシは逃げたが垣根は見事に壊れた。 そしたら、そこから鹿が入込み、大事に育てていた花芽をムシャムシャと遠慮なしにやられた。 今日はその補修をやった。
天気は風もなし快晴。風がちょっと冷たいが、ここにはコロナはいない。 3密なんて関係ない。 なんたって、ここは山奥、誰もいない。隣の部落は1㎞も離れている。 出会うのは鹿、イノシシ、マムシぐらい。・・・考えてみれば、こんないいところはない。

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消費者心理とは案外うぶなもの

おー、そうなんだ! ちょっと感動した。でも、初めから自信がなかったんじゃぁ~ないの! なんて思ったりもした。


私は、いつかは村一番の庭・・・と思い、せっせとツルハシをかざし開墾を続けている。 友達の干柿づくりを見て『田舎暮らしをするんだったらこれだよなー』と思い、2本の苗を植えた。 そしたら見事枯れた。 よく見たら値札に「半年以内に枯れたら交換します」と書かれていた。 早速、写真を撮って店にいく。 なにも言わず交換してくれた。、

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それが、前出の私の感想である。 だって、私は保証書があったから買ったわけではない。 後で知って「ラッキー」と思っただけだから。・・・・でも、なぜか私はこの店のファンになった。 消費者心理とは案外うぶななもの

元気な地場企業に学ぶ

今、静岡県西部地区の中小企業は元気がなくなっている。基幹産業である二輪、四輪、楽器、などが生産拠点を海外に移転していることや、人口減少により国内市場が飽和状態にあることが起因している。

 私達が企業さんから受ける相談も、販路拡大(売上減少問題)や、競争激化による経営難がとても多くなっており、各企業さんが悪戦苦闘されていることを肌で感じている。

 そんな、中でも、元気な企業さんがいらっしゃる。 それは不思議と創業50年以上の2代目社長さんの会社に多い。

 なるほどなーと思うことは、この50年は、「1973年1次オイルショック」「1991年バブル崩壊」「1997年アジア金融危機」「2008年リーマンショック」「2011年東日本大震災」と経済変動の大波を受けた時代である。

 この波を乗り越えてきたところにヒントがある

 ①倒産危機に瀕した時にしか見えないものを持っている。 ②自分の代で経験できなくても「先代の背中と帝王学」で大事なものが引き継がれている。 ③売る物は、商品だけではなく、大事な「コアバリュー」が何かを知っている。

そになことが、ゾクゾクと出てくる。

 ▲もし、貴方の会社が創業50年以上だったら、あの時を思い出して欲しい。 今を乗り越えるヒントがあるはずである。

▲もし、あなたの会社が創業間もない会社だったら、先輩会社の経営術を聞いて欲しい。 そして、これから来るだろう大波にどう乗り切っていくかが見えてくるはずである。

今回は、この素晴らしい経営者さんから企業理念や経営戦略をお聞きしながら、私達コンサル集団が多くの企業さんと共に歩んできた経験からの質問もさせて頂き、「元気になる秘訣」を浮かびあげさせるお手伝いができればと思っております。 どうか、ご期待下さい。 それでは会場でお会いできることを楽しみにしております。

 ●詳細の問い合わせ先: 袋井商工会議所 0538-42-6151               ●企画・協力: 地元のコンサル集団 経営革新グループ ベストブレーン浜松           代表:大石勝美 090-1820-9641 事務局長:細谷有輝 090-4861-8527

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私達コンサルも「ダ・ヴィンチ」 (7)

ベトナム政府・外部団体に「IoTを活用した日本式カイゼンノウハウを伝える」と題してプレゼンをした。

 

■IoTと専門家のドッキング方法

相手はベトナム、我々は日本。 どうやて、我々の知識を遠隔地のベトナムに伝えるか? を考えた。

 私は「ダビンチ」というロボット手術をしたことがある。その病院では、私が15症例目だと言う。年間300件以上も手術をしている大病院であるがこの方法で手術をするのは15件目だと言う。ちょっと不安になったが理論的にはいいに決まっているので意を決して臨んだものだ。

 この方法は、もともと軍事用に開発されたものらしい。戦場で傷ついた人を遠隔地操作で手術をする方法である。 遠く離れた医師が画面の中で手足を使って手術をしていく。 そうすると現場では医師の動きに合わせてロボットが手術していくといった具合だ。・・・これだと思った。

 現場の状況を動画で見ることができれば、我々でも分析、解決策を指示できると。そんな方法を考え出した。

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これが私たちの付加価値である。

新しいビジネスモデルを創り上げた。 これは海外だけでなく、日本国内でも通用するものである。 私達の活動が全国展開していくことに期待している。

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■さいごに

素晴らしい「IT企業」と「ベストブレーン浜松」がアライアンスを組めたことに感謝いたします。この素晴らしいビジネスモデルがますます発展していきますことをお約束いたします。

 

他のコンサルタントは「そんなことやってもムダ」と言う。 我々は「素晴らしい方法」と勧める。 そこが我々の違うところ(6)

ベトナム政府・外部団体に「IoTを活用した日本式カイゼンノウハウを伝える」と題してプレゼンをした。

 

■人の動作を考える。

同じ設備を使って、同じ方法(人の動作)で作っても、同じようにできない。

 自動車業界では、海外で生産する場合「日本の原価」が基準になる。つまり、どこの国で作っても同じ原価で作れ! と言うことになる。 だから、日本で設備をつくり、日本式製造ラインを引き、実際に作ってみる。 そして、決められた品質、コストをクリアできることを確認をしてから、そっくり、そのまま海外に持っていき生産を開始する。 なのに、不思議と海外では同じものができない。

 なぜだ!。と聞くと、同じ金型、プレス機を使っても素材が違う。 日本の鋼材は素晴らしい。でもここの鋼材はそこまでいっていない。「日本のものづくりは鉄づくりと共に成長してきた」と言う。 ならばと、日系高炉メーカーから高い鋼材を引っ張ってくる。   でもできない。 なぜだ!。と、また聞く。 「日本人と同じように匠の技術で研磨することはできない。同じようにやると我々は、すぐに腱鞘炎になってしまう」

 こんなやり取りを海外工場とよくやったものである。 当たり前のことだが、設備だけではなく人の動作についても研究をしなくてはならないことを痛感した。

 

■動作解析方法

以前は、ストッポッチを持って現場作業を計測しまくった。そのうち右手だけでなく、左手も、足も使うようになる。そうなるとストッポッチがいくらあっても足らなくなる。 同時に作業者の動作を頭の中に焼き込んでいかなければならない。・・・動作解析はドンドン複雑になってきた。こうなると、これができる専門家は限られてくる。

 そうなると、専門家がいない海外工場での動作がまずいからと言って、現場が見えない日本の専門家が指示を出すことなどできなくなる。それを無理して、言葉でやり取りするから何時間経っても答えが出せない。

 そんな状況が IoT の発達で少し変わってきた。 人の動作を動画に撮ってクラウドに送りITを使って解析をさせる。すると「カイゼン4種の神器」がoutputされてくる。 いよいよ遠隔操作が始まる時代となった。

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カイゼン4種の神器

大手企業では現場改善を行う場合、なくてはならない分析手法が4つある。それが簡単にできるようになってきたことを説明した。 かくして「カイゼン4種の神器」は「カイゼン4つの救世主」となった。

 

①動作解析表・・・人の動作の中から「付加価値を生まない動作」や「要時間短縮動作」を「トヨタ生産方式7つのムダ」や「ハンドタイム短縮11の視点」を使ってPickupしていく作業。これを通して正常なタクトタイム(各人の作業スピード)を割り出す。

②山崩し表・・・1つのラインには何人にも人がつく。1人だけが頑張っても、遅い人がいると、その人に足を引っ張られ、結局ラインの出来高は一番遅い人の時間になってしまう。これを無くすために全員の負荷を平準化させラインスピードを最高にさせる必要がある。これを検討するための表である。これを通してサイクルタイム(ライン全体のスピード)の短縮を図る。

③組合せ表・・・いくら早いマシンを導入しても、人の動作が遅いと、マシンは人の動作が終わるまで待つ(手待ち時間)ことになる。 このため、人とマシンの最的な組み合わせを創り出す必要がある。この検討に使うのがこの表である。

④作業標準書・・・上記の分析で得られた「ベスト動作(手順)」を一時的なもので終わらせないで継続させなければならない。これを実現させるのがこの表である。最近では外国就労者への作業説明書としても動画を使ったものが重要視されている。

 

即対応が経営の質を上げる。(5)

ベトナム政府・外部団体に「IoTを活用した日本式カイゼンノウハウを伝える」と題してプレゼンをした。

 

さー、いよいよ話の中核に入る。 ここからは、問題解決の方法を見せなければならない。 本来であればコンサル業としての知恵の出しどころであり、openにしたくない所だが、そこは気前のよい我々ですから明かすことにします。

■機械の稼働率を上げる。

人は、自分の恥になることをなかなか喋りたがらない。「どう、この前、導入した設備は調子いいかい?」と尋ねると「はい、順調に動いています。予定どおりです」と答えが返ってくる。 そんなはずがないと思い訊ねているのだが「問題ない」と言う。 こちらは、この工程の出来高が落ち込んでいるので「もしや、と思って訊ねたのだが・・・」。

 こんな経験をされたことありませんか。 熱弁を奮い高額の設備を導入した担当者にしてみれば、「問題」なんて言えない。「何とかするのが先決」との想いが強くなり、しばらくすれば「問題なくなる」と思いこむ。・・・そう、もう少し経てば「問題ない」が、今「問題ない」の返事になる。・・・これが経営の遅れにつながる。 自分はこんな経験を沢山見てきた。

今起きている問題を即座に現場に伝え、後工程や前工程の作業に反映させる。 また、現場だけでなく設備メーカーや生産技術者の知恵を結集して問題解決をすることが必要になる。

最近はIoT技術が進んできて、これが、実現できるようになってきた。 そんな具体例を説明していく。

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■設備稼働の弊害要素を考える。

設備稼働の状況をIoTで丸裸にしてみると、設備は実によく止まることが見えてくる。 「段取り換え」「試運転」「調整」「手待ち時間」「チョコ停」「故障」と、未稼働時間は結構多い。これらの要因をうまくコントロールして稼働率を上げていくことが生産性を上げることに繋がる。 が、この活動は設備そのもの以外に、人の作業の仕方、ライン設計のあり方、などもあり幅が広い。 ここに「今起きていることを知る」ことの大切さがある。 (問題の要因により対応できる人・ノウハウが変わるので、それらをうまくコーディネイトする必要があるからだ)

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ありきたりのこと喋っていてはプロじゃあ―ない! (4)

ベトナム政府・外部団体に「IoTを活用した日本式カイゼンノウハウを伝える」と題してプレゼンをした。

■話の流れを引き込む

そうそう・・・、聴衆者はだんだん私達に興味を持ち始めた。 「よーし、一気にこちら側に引き込むぞー」と力が入ってきた。 これにはコツがある。みんなと違うことを言うのが一番である。 聴衆者と違うことを言ってみて「そりゃあ、ないだろー」と思わせると、次の言葉に興味を持つことになる。 この手法を使うのである。

 

「日本式カイゼンは大変難しい専門知識が必要なんです」えらそーにと思う。 「実はそうでもないんです」本当は難しいと思っているので心の中では、エーホントゥと更に興味が高まる。 「難しいと思うから踏み出せないのです」今度は、うんうんとうなずく。 「実は、簡単なことと、難しいことが混在しているから、すべてが難しいと考えちゃうのですね。これを分けて考えればいいのです。 簡単(定型)なことはIotで、難しい所は外部知識を使えばいいのですね」 ここまで種明かしすると、皆さんの目と耳が近着いてきたことが分かった。早く~つぎ喋べろよ!・・・と言っている感じ。

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■喋る領域を絞る。

カイゼン」の最終目的は原価低減にある。 ところが、原価低減を実現させるやり方はいろいろある。 例えば①設計の段階で「余分な材料」や「余分な工程」を省くことを徹底的に考える「開発技術による原価低減」がある。 ②次には、同じ物を作るにも作り方は幾通りもある。ロボットで作る。人で作る。流れ作業で作る。一人で完成させる。・・・など、どの方法(生産技術)を取るかで原価が変わる。 ③最後は、決められた物を決められたやり方で作るにしても「人の動作の速さ」「機械の稼働率」で原価が変わる。 ④まだある、調達コストである。どこから買うか、まとめて買うか、交渉力の強弱で原価が変わる。 と言った具合だ。

 ここで、今から喋る「カイゼン」は③の領域を対象にしていることを伝える。 カイゼンが万能でないことを伝えたのである。 「な~んだ!」と思うかも知れないが、こうして早めに絞ったことを伝えた方が、邪念を押さえることになり、スッキリ聞けるものである。 入口は大きく、次第に絞っていき、焦点を合わせる・・・これが、セミナーのコツである。

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我ら企業戦士集団(3)

ベトナム政府・外部団体に「IoTを活用した日本式カイゼンノウハウを伝える」と題してプレゼンをした。

 ■聴衆者をこちらに側に向かせる。

セミナーの初めは緊張する。こちらに興味を持って貰えるか、一瞬で決まるからだ。

 今、ここにいる方がたは「テーマ名」と「主催者の顔」で集まった人達である。 まだ私達の存在を知らない。 この人達に我々の存在をどーんと心の中に落とし込む必要がある。 本を買う時に、表紙の書かれた「表題」と最後のページにある「著者紹介」で決めるのと同じで、この著者紹介にあたる話をしなければならない。

  「えー、私たちは企業戦士が集まって結成したコンサル集団で・・・・」と切り出した。まだ反応はない。 「ですから成功も失敗もいっぱい経験してきました。その中で、今日は、必ず成功するための秘訣をお話ししたいと思います。」と、大きく出てみた。 「私達はひとりではありません。みんなで知恵出し合って一番いい方法を考えます」と、他のコンサル集団との違いを、自信持って喋った。 今度は、少し伝わったみたいだ。ちょっと見る目が変わってきた。(日本語で言ったので伝わったかどうかはわからないが、勝手にそう思うことにした)

 この雰囲気をたたみかけるようにメンバーの顔写真を映し出した。いかにも、年輪を感じさせる面々である。 恥ずかしがったメンバーもいたが、人柄が出ていてとても良いと思う。

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ベトナムに「日本式カイゼンノウハウ」を伝える。(2)

 袋井商工会議所とベトナ政府外部団体との間で「IoTフォーラム」が開催されることになった。 私達ベストブレーン浜松は、このフォーラムのプレゼンターとして機会を与えられた。 今回はその内容を紹介させて頂きます。 同時に、その裏側のドタバタ劇も紹介してしまおうと考えています。 表と裏、まさしく3次元で立体的な投稿をお楽しみください。

 

■はじまり

 これは「ベストブレーンさん、ベトナムが来日するので時間を空けといてください」・・・との言葉で始まった。 聞けば、「地元の先進企業を5社ほど選抜する」と言う。ならば、「我々がそのトップになろうじゃないか」と意気込んでしまった。 これが、私の悪い癖(どうせやるなら一番)。今思えばもっと自然体でやればよかったと反省している。・・・てな具合で、我々の熱い日が始まった。

 

■テーマ

選抜5社の共通テーマは「IoT」で決まっている。 我々は製造業の現場改善を得意としていた。それにIoTとコラボしたら素晴らしい結果を出すことができるはずだと、以前からベトナムに提案してきたのである。 その提案が実現してしまったのだ。 さーどうする!。 考えた。 実は私は会社勤めしていた頃、ベトナムとの合弁会社を閉鎖し撤退を促した人間である。 その人間が今度は「ベトナム発展のために!」と考えるのだからちょっと戸惑った。

 まずは事業環境を考えた。成長率は毎年7%を超える高い成長をしている。だけど、GDPは大阪と同じくらいとまだまだ低い。 それに技術蓄積度も低い。 自動車業界は技術集積度が高いインドネシア、タイで製造し、アジア、オーストラリアに輸出する形を取っている。 いわばベトナムは蚊帳の外にいると言った具合だ。 だったら、一気に技術集積を成し遂げればいい。 その為に、日本式「カイゼンノウハウ」をお伝えできる仕組みを考えよう・・・・・。 かくして、テーマは下記のごとく決まった。

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 テーマは決まった。さー、次はストリーだ!。 ビシッとしたメッセージを考えようじゃあ~ないか。(つづく)

 

袋井メロープラザ「日・越 交流会」の現場より(1)

 ベトナムの政府外部団体と企業が来日され「IoTフォーラム」が開催されました。 ここで、私達ベストブレーン浜松も「Introduction of Vietnam "Kaizen" know-how using IoT」と題してプレゼンをさせて頂きました。f:id:o-katsumi:20180925155715j:plain

 IoTを使ったカイゼン(工場の)は、日本でも、まだ、始まったばかりですが、各種センサーの開発や、通信技術、クラウドコンピューティングの発達で、IoTの活用範囲もどんどん広まっており、中小企業でも手が届く手法の一つとなってきました。

 そんな環境を受けて、私達はIoTを活用した「中小企業でも大手と同じような現場カイゼンができる手法」を開発いたしました。 プレゼンでは、私達コンサル集団の知恵とIOTをコラボすることで、日本式カイゼンが素晴らしい効果を生むことをお伝えしました。

 同時に、私達は、もともと地元のコンサル集団であります。 「地元企業に元気になって欲しい」との想いで結成しましたので、ベトナムはもとより、「ものづくりの街浜松」が以前のように全国を牽引するような街に復活していただく一助になればとの想いで、この方法を開発いたしました。 ご用命を頂ければいつでも説明に上がらせて頂きますので下記までご連絡いただければと思います。(感謝)

 

ベストブレーン浜松
事務局長:細谷有輝(ホソヤ トモハル)
Tel:090-4861-8527
Mail:hosoya.tomoharu@silver.plala.or.jp