パクられてしまったプライベートカフェ

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別荘歳時記(11/11)
別荘地にカフェが登場した。
「大石さん、来て、きて、今日からオープンしたよ!」
別荘に着くなり、まるで、僕を待ちかまえていたように、嬉しい呼び声が聞こえてきた。
「なに、どうしたの・・・?」と聞くと、
「まー、とにかく、私の山荘にきてー」と言う。
何かある。きっと、面白いことに違いない。
そんなことを考えながら、友の山荘に向かった。
「おおっー、いいなー、やるじゃん!」
感嘆な言葉がほとばしった。
そこには「Coffee てんてぐ」の看板が、
おまけに、湯気がたつカップの絵まで描かれている。
70才になろう男が、一生懸命、描いた思うと、ちょっぴり笑えてきたが、暖かな気もしてくる。
「大石さんの先を越してしまってごめん!」と照れ笑いしている。
そう、僕が、プライベートカフェやるんだと言って、以前、僕の手作り看板を見せたことがある。それをパクられてしまったのだ。・・・・と、いうか、のろまの僕を見ていて、業を煮やして「それなら、俺が、やってやろうじゃないか」と、腰を上げたというのが正解だろう。いずれにしても、別荘地に暖かな風が吹き始めている。そんな幸せな感じを嚙みしめながら、友と、紅葉真っ盛りのテラスで珈琲をすすった。