ベトナムに「日本式カイゼンノウハウ」を伝える。(2)

 袋井商工会議所とベトナ政府外部団体との間で「IoTフォーラム」が開催されることになった。 私達ベストブレーン浜松は、このフォーラムのプレゼンターとして機会を与えられた。 今回はその内容を紹介させて頂きます。 同時に、その裏側のドタバタ劇も紹介してしまおうと考えています。 表と裏、まさしく3次元で立体的な投稿をお楽しみください。

 

■はじまり

 これは「ベストブレーンさん、ベトナムが来日するので時間を空けといてください」・・・との言葉で始まった。 聞けば、「地元の先進企業を5社ほど選抜する」と言う。ならば、「我々がそのトップになろうじゃないか」と意気込んでしまった。 これが、私の悪い癖(どうせやるなら一番)。今思えばもっと自然体でやればよかったと反省している。・・・てな具合で、我々の熱い日が始まった。

 

■テーマ

選抜5社の共通テーマは「IoT」で決まっている。 我々は製造業の現場改善を得意としていた。それにIoTとコラボしたら素晴らしい結果を出すことができるはずだと、以前からベトナムに提案してきたのである。 その提案が実現してしまったのだ。 さーどうする!。 考えた。 実は私は会社勤めしていた頃、ベトナムとの合弁会社を閉鎖し撤退を促した人間である。 その人間が今度は「ベトナム発展のために!」と考えるのだからちょっと戸惑った。

 まずは事業環境を考えた。成長率は毎年7%を超える高い成長をしている。だけど、GDPは大阪と同じくらいとまだまだ低い。 それに技術蓄積度も低い。 自動車業界は技術集積度が高いインドネシア、タイで製造し、アジア、オーストラリアに輸出する形を取っている。 いわばベトナムは蚊帳の外にいると言った具合だ。 だったら、一気に技術集積を成し遂げればいい。 その為に、日本式「カイゼンノウハウ」をお伝えできる仕組みを考えよう・・・・・。 かくして、テーマは下記のごとく決まった。

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 テーマは決まった。さー、次はストリーだ!。 ビシッとしたメッセージを考えようじゃあ~ないか。(つづく)