同じものを見ても、皆とは違うことを考える。・・・これ、改革感性の極意。

 第2章 戦いに向けて体制を整える。/ 4.付加価値の高い仕事に集中させる。_これは、財務改革のために戦い続けた「経理の知られざる戦い」の記録である。_

 ~~~前日からの続き~~~

(同じ目線では合理化は出てこない)

誰しもが、自分のやっている仕事は必要なものだと思い込んでいるものです。だから、無駄な仕事だと思うことは、ある意味で「自分が無駄」と思えてくるのでしょうね。「つまらない仕事から抜け出したい」とか「もっと、格好良い仕事をしたい」とか、「自分のスキルアップにつながるような仕事にしたい」って、いわないのですね。言わないから始末が悪い。大体、管理職は、細かい仕事までは入り込んでこない。だから、いつまでも余分な仕事が続くって感じが多いのです。

私は、何度も「小さな本社」や「事務部門の合理化」を旗揚げしたが、いつも、出てくる意見は「じっと我慢」や「残業したらペナルティー」など、何も考えていないような答えばかり。そこに、方法論がないのである。挙句の果て、『貴方は各部門にヒャリングした結果、合理化できると言っているのですか?』と、自分の無策を棚に上げて攻撃してくる奴がいたりする。

これは、前述の4つの方法を深慮していない証拠である。同じ目線で見ても、合理化なんてものは出てこなくてあたり前である。

~~~次に続く~~~