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付加価値を増やすこれからの考え方

第四章  付加価値と財務改革との関連 ー付加価値を高めることが、財務改革の基本ーこれは、財務改革のために戦い続けた「経理の知られざる戦い」の記録である~

~~~~前からの続き~~~

(付加価値を増やすこれからの考え方)

難しい時代に入ったといっても、付加価値を増やす方法は基本的には代わっていない。▲考え方そのものは、今でも変わっていない。▲ただ今までのような一辺倒のやり方ではなく、いろんなことを合わせてかんがえなければならないといった複雑化しただけである。

そういう意味で、私が、この会社でトライをしてきた試みは、若手経理マン・財務マンにも、きっと役立つものであると思っている。▲このことについては、章を代えて「事業計画」や「損益分岐点改革」の中で述べたいと思う。

  ここでは、任期中に作成できず、途中で投げ出してしまった現役最後の中期経営計画に思いを馳せ、あれやこれやと考えていた自分の頭の中を振り返ってみたい。

 

まず、最初に考えたのがシェア拡大戦略であった。▲全体のパイは増えなくても、シェア拡大で量を増やそうとしたのである。▲早速、営業部門に市場空白地帯を描いてもらった。▲それは、まだ充分に参入できていないカーメーカーと、商品郡を明らかにしたものであった。

このシェア拡大戦略を実施するには、もう一つ重要な検討をしなければならないものがあった。▲この戦略は、付加価値3要素の内「開発」に力を注ぐ戦略であり、考えられる手ではあるが、他社に圧倒的な製品を開発するだけの力があるか見極めが必要である。

これが、不自由分であったりすると、「忙しいだけで効果はなし」で終わってしまうことになる。そればかりではない。価格競争に陥り、業界全体に悪影響を及ぼしてしまうこともあり得る。慎重に慎重をきして見極めしなければならない戦略の一つである。

 その重要な検討がいよいよ始った。

人を投入すれば圧倒的な開発力を構築することができるか・・・。▲はた又は、企業間を越えた事業再編で量を増やすことはできるのか・・・・▲残念ながら、ここで、私の任期は切れ検討には参加できなかった。

 

ここで、お話したかったことは、国内では、もう、量拡大を目指した工場や、設備の増加は限界にきているということである。▲もっと大所高所的に見れば、・・・・私は、そもそも、日本の自動車部品メーカーの数が多すぎると思っている。▲カーメーカーもそうであるが、盛んに事業提携や資本系列化しているが、部品メーカーはそれ以上にメーカー数を減らさないといけないと思っている。そうでないと海外部品メーカーに勝てないと思う。そのことは、皆感じているはずである。自動車部品事業は、ちょっと、生産数が増えただけで業績がぐっと上がる体質がある。だから、全体のパイが減れば、会社を減らさなけれならないということになる。

会社を減らすということは、自動車メーカーごとに部品製造会社が系列化されている関係が崩れるということを意味する。いままでのようにカーメーカーと共同した製品開発ではなく、自らの開発商品を、逆にカーメーカーに提案できるような、そんな力もなければならないと思う。大変なことであるが、今までのような生産体が取れないことだけは確かである。今、自動車部品業界でも、新しい、ビジネスモデルの構築が必要になってきている由縁である。