販路開拓は「自社変革計画」そのもの

 最近「販路開拓」の相談を沢山いただく。

▲でもこれって、とても難しいのです。 「世の中、どこも仕事量が減少しているので、仕事量が減っているのは貴方の会社だけではないのです。 だって、生産は海外に移転しまったし、 それに、一度、海外に出たら、つぎ込んだお金(投資)は簡単には回収はできないので、海外生産で突き進むしかないのです。

▲だから、日本回帰なんてことは望めないのです。

▲それに人口減少がどんどん進むでしょうから、生産もおのずと減ってくるのです。 そんな状況で、貴方の会社だけが、仕事量が増えるなんてことはまずないでしょう。」と答えることになる。

 

 私は、「販路開拓」とは「自社変革計画」だと思うのです。

▲今までと同じでは仕事がこないと思って欲しいのです。 今、ご支援している会社さんは、この考えで検討を続けておられます。

▲まず自社の強みは何かと考えることが大事なんですね。 そして、次はターゲットにする市場でのコア・バリューとは一体、何んであるかを考えるのです。

▲さらに、自社の強みを市場でのコア・バリューに近づくように磨きをかけていくことを考えるのです。

これ、「言うは易し」で、実際に考え出すととっても難しいのです。

▲何よりも、その経営者が、この難題に立ち向かう覚悟と、やり遂げる強い意志が必要になってくるのです。 ところが、ここ、静岡県西部地区は長年大手企業より仕事を回して頂いていたから下請け気質がとっても強いのです。 そこに「自社はどうしていくのか?」と問うても、なかなか動かない。 (ごめんなさい。全ての会社さんがそうだとは思いませんが、そういう会社さんが多いと受け取って下さい) 我々仕事仲間も、そんな気質に根負けして、今では、東京を中心に活動されている方もおられます。 

 

さて、話をもとに戻して、

自社の強みを把握している会社さんはなかなかいないですね。 そんな状態で新しいお客さんを紹介しても、まずは、成功しないですね。 新規取引を狙って人脈を頼りにたよって訪問すると決まって言われる言葉がある。

 「あーあなたの会社はこんなものを造っているのですね」

 「ところであなたの会社は何が得意なのですか?」

 「あー、その程度でしたら私達の取引先とおなじですね!」

 「実は、私達も仕事が減って大変なんです。既存の取引先さんに仕事をあてがうこと で精一杯なんですよ」

 「・・・・・」

これで、話はうち切られ、首(こうべ)を垂れて帰路につく。
そんな心当たりありませんか。

 

 そうならないよう、私たちは一生懸命、企業さんと考えています。

ところが、私は「経営戦略」が得意分野ですが、技術のことはさっぱり分かりません。 製造業で自社の強みを検討していくと、必ず技術 (開発、製造技術) のことが出てくる。 私は口ばっかりで、具多的なことは何一つだせない。 言葉だけの判断しかできない。 「ああじゃない、こうじゃない」って言われても、そう思うしかない。 これでは仕事にならない。 どうしよう・・・・。 で、考えついたのが、ここは他の人とコラボしょう! と、 浜松イノベーション推進機構に同じ会社の出身者がおられ、この方が、とても前向きで熱心な方だった。 いま、ご支援している会社さんの「将来技術」について、この方と一緒に、検討を進めている。 進めるたびに、素晴らしい出来栄えになりそうな予感が大きくなってくる。

 

何事も諦めてはだめですね。

ひとりで、ダメなら、他の人から知恵を借りる。

それがでできる人が、成功する。

と思います。

 

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